Breastfeeding Support Network of JAPAN (BSNJapan)
母乳育児:それはあなたの権利です! 世界母乳育児週間 2000
BSNJapanは世界母乳育児行動連盟(WABA)の承認団体であり、乳児用食品国際行動ネットワーク(IBFAN)のメンバーグループでもあります。
2000年の世界母乳育児週間のテーマは?
今年の母乳育児週間は人権としての母乳育児に焦点をあてます。 母子が最良の健康を手に入れるには、少なくとも6ヵ月の完全母乳育児と、2歳かそれ以上まで、適切なほかの食べ物も与えながら、母乳育児を続けることが必要であるということが、新しい研究によって次々と明らかになっています。 母乳育児は母親の権利であり、子どもにとっても食事、健康を満たし、世話を受ける権利を実現するための重要な要素です。
2000年世界母乳育児週間の目標は?
どうすれば母乳育児が権利として認められるのでしょうか
権利は誰のものでしょうか
すべての女性が、その子どもに母乳を与える権利をもっています。 ほとんどの政府は、権利の実現のために、以下の国際的取り決めの一つ以上に関わっています。
また関連したものに、母乳代用品の販売流通に関する国際規準(WHOコード)や、世界保健会議の決議が、各国の法的規範となっています。 あなたの権利は、このような国際的、また国内的な法律の保護のもとにあるのだということを自覚することが重要です。
なぜ母乳育児は権利であると強調することが大事なのですか
母乳育児はすべての母親の権利であり、すべての子どもが適切な食べ物を与えられ、最大限健康を享受するために不可欠なものです。 権利としての母乳育児というとき、次のような事柄が含まれます。
母乳育児は個人の問題だから 政府ができることはないのではないでしょうか?
そんなことはありません。 母乳育児に関わる決定は確かに母親がすべきことですが、政府が権利としての母乳育児を守り、促進し、支援するためにすべきことはたくさんあります。
母乳育児は次のような病気に対する予防になります
もし自分の母乳育児の権利が妨げられたら?
国際協定を批准するすべての国は、定期的に国民の権利が守られるために何をしているかを国連に定期的に報告しなければなりません。 これらの報告は、国連人権高等弁務官事務所に送られ、政府代表を交えての公開での協定の監視委員会において討議されます。 もしその政府が、母乳育児の権利の保護も尊重もしていない場合、義務違反となり、国内の組織により以下のような行動がとられるでしょう。
(注) この情報に関して、もっとも参考になる国連委員会は「子どもの権利委員会」、「経済的、社会的及び文化的権利に関する委員会」、「女性に対する差別撤廃委員会」です。委員会に関する詳しい情報と、どのように連絡をしたらよいかについては、国連人権高等弁務官事務所に聞いてみることができます。
一般的な認識
母乳代用品の販売流通に関する制度
母乳代用品の販売流通に関する国際規準(WHOコード)とそれに関連する決議が、世界保健総会において採択されています。 実効性を持たせるには、各国での国際規準が生かされるような立法が必要です。 以下が国際規準の禁止事項です。
母性の保護
「妊婦の保護は、男女にとって機会と待遇における真の平等の必須条件である」ILO『職場での母性保護』 p51 1997 働く女性にとって、母乳のみで子どもを育てるためには産後6ヵ月の有給の休暇が必要です。 6ヵ月という期間はWHOの世界保健総会とユニセフによって推奨されています。 復職後も、授乳や搾乳のための施設の利用や、有給の授乳時間が必要です。 しかしながら実際には女性は様々な職場環境にあり、母乳育児に対する障害も多様です。 例えば、産休のみが年契約や終身契約で働く女性にとって正式に母乳育児できる手段である一方、農業や家業を手伝っていたり、インフォーマル経済市場で働く女性は、多くの国で法によっては保護されていません。
働く母親の特別なニーズ
理論的には産休があったとしても、もし産休中の手当てがあまりに低かったり、産休により仕事や昇進の機会を失う恐れがあると、取得出来ないでしょう。 また、保育施設が職場にあっても安全で快適な通勤手段がなければ、小さい赤ちゃんのお母さんには利用できません。 これらのニーズが満たされるのはまれです。 なぜなら、多くの国で社会全体における女性の地位が低く、女性のために活動する団体も不足しており、多くの国で働く女性のニーズの優先順位は下げられています。 ILO母性保護議決103号は、12週間の産休と勤務日に毎日取得できる母乳育児と授乳のための休憩時間を定めています。 103号は現在見直し作業中で、新しい母性保護議決は世界母乳育児週間2000の前にはおそらく政府が採択できるようになるでしょう。
WABAの役割とイノチェンティ宣言 世界母乳育児行動連盟(WABA、ワバ)は、イノチェンティ宣言の四つの目標のための活動を強化することを目的のひとつとして設立されました。 イノチェンティ宣言は、1990年に多くの国の政策立案者によるWHOとユニセフの会議で採択され、世界保健総会で1991年に承認されました。
母乳育児支援ネットワークは、市民コンピュータコミュニケーション研究会の運営協力を受けています。